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2007.04.21

[Note] BWV810、イギリス組曲 第五番 よりジーグ

バッハのイギリス組曲第五番からジーグ。前回のNoteで舞曲はダメと書いたが、ジーグだけは何とか打ち込める感じ。

パッヘルベルやテレマン、その他多くのバロック作曲家のフーガに足りない物がこの曲にはある。例えばヘンデルのフーガはとても表出力に富んでいる。緊張感だったり、キャッチーさだったり、奔放だったり、とても素晴らしいフーガを聴く事が出来る。しかし、このバッハのジーグにあるような「狂気」「歪、いびつ」さが足りない。バッハのフーガは、フーガ的な表出力を超えた何かがある。フーガそのものがもたらしてくれる力に酔い、フーガに使役されるフーガが多い中、バッハのフーガは違う。

一般のフーガに対するイメージといえば、複雑かつ難解で、書ける人は凄いと思われがちかも知れない。しかし、セオリー通りに漫然と主題を重ねて体裁をちょいちょいと整えれば音楽になってしまうのがフーガ。発想力の乏しい人間でも簡単に音楽が作れてしまう、ある意味最高の手抜きシステム。フーガを書くだけでなく、フーガを通して何処に向うかが難しく、バッハはそれが出来た人だった。

次も、もう一曲イギリス組曲から狂気のフーガをUPする予定・・・。なんて言いながら平然と他の曲をUPするかも知れない(そう言えば平均律第一巻、一番のフーガもスルーしちゃった)。

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